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豪州の自動化コンテナターミナルのヤード荷役

 HutchisonとVICTのターミナルでは、コンテナを5段まで積み上げることができるオートスタッキングクレーン(ASC)により、ヤード荷役の自動化が図られています。




 一方、Patrickターミナルでは水平荷役にオートストラドルキャリアを採用していますが、これがヤード荷役や陸側荷役にも活用されています。オートストラドルは3段積みまでしかできないため、高密度の蔵置は困難ですが、取扱量に対して一定の蔵置面積を確保できるターミナルにおいては、比較的低廉な投資で自動化が実現できる手法と言えます。



 Patrickターミナルでは、コンテナヤードの背後にフェンスで隔離されたリーファー専用のヤードが配置されており、電源プラグの接続を作業員の手で実施しています。全てのオートストラドルキャリアがフェンス外に退去していなければ、作業員はフェンス内に立ち入ることができないよう、安全上の工夫が施されています。



 DP Worldは、既に釜山新港やアントワープ港、ロッテルダム港等で自動化コンテナターミナルを運営していますが、メルボルン港のターミナルではASCの導入に地盤改良等多額の投資が必要との理由により、自動化には踏み切っていません。

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